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投稿者:
2008/02/29 0:10
08/02/29
PM第1事業部 運営第2グループ M.T
私の好きな作家のひとりに池波正太郎がいる。時代小説をそれほど知らない方でも、「剣客商売」、「鬼平犯科帳」や「仕掛人 藤枝梅安」という名のドラマをテレビ等で見た方も結構いるのではないだろうか。また、池波は食通としても知られ、食に関する様々なエッセイも書いているのでお読みになった方もいるのでは・・・。実際、小説の中に登場する料理は本当に旨そうであり、読者をして食べてみたい、作ってみたいと思わせる。池波が実際に作り、食べた経験から書かれている所以である。
池波の小説には、様々な魅力ある登場人物が出てくるが、この登場人物の言動、ものの感じ方・考え方を通して自身の思いが存分に語られている。その言動の中でなるほどと思うのが、「人というものは、良いことを行いながらまた悪いことも行うものだ」という言葉である。人間という生き物は簡単に割り切れるものではない。黒か白か、右か左か割り切れないのが人間だと池波は言う。人間とは矛盾した存在だからこそ面白いと続け、その事がわかってきて、ようやく一人前の大人だと認められる、と語っている。
さて昨年来、偽装があらゆる業態・企業で多発している。偽装を指示した人や行った人、これを摘発した人や世間に公表した人も人間である。単純に前者を悪、後者を正義と決めつけていいものだろうか。確かに偽装は行って良い行為ではない。だが、表層的な面だけを見て判断するのは恐ろしいことだと感じるべきだし、マスコミの報道のみを盲目的に信じることは大変危険だ。難しいことだが、池波の言うように矛盾している人間の行った行為だからこそ、「偽装」という行為の本質を掴むために、行った人、摘発した人の人間性を把握する必要があるのだろう。
私の業務は「運営」である。日々、委託者、テナントの関係者、建物管理会社の関係者、あるいは社内の各部門とコミュニケーションをとりながらPM業務にたずさわっている。この業務を通じて人間の持つ矛盾を認識し、人間の面白さを感じながら問題の本質を掴む力を磨いていきたい。そして一日でも早く「一人前の大人」と社内外で認められる様、頑張る所存である。
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