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プロパティマネジャーの日常を公私ともに綴ったブログ。

11 08

投稿者:
2018/11/08 15:10

2018/11/08
事業開発部 H.T

15分で昼食を取り、45分かけて書店を巡る。神保町勤めの私は昼休みをこうして過ごしている。

ある日のこと、棚に並んだ一冊の本が気になった。いや、気にならなかったというべきか。結局は、その『そびえ立つソビエト』というタイトルの本を手に取らなかったのだから。それは、国際政治学のコーナーにあったように思う。記憶が曖昧なのだ。次の日には棚になかったから。

数日後に、この本を古本屋でも見た。私の分析によると、普通の書店にも古本屋にも多数並ぶというのは、話題性ばかりが先行し、内容は薄いことを意味する。

手に取る気にはならなかったが、国際政治をテーマに、かくもふざけたタイトルをつけたという点が気になった。

会社のデスクで、全世界電子情報同時交換装置(通称インターネット)で書名を調べ、Web上に一切の痕跡がないことに驚愕した。現代において、そんなことがあり得るのか?

その日から、『そびえ立つソビエト』を手に取り、内容を確認し、著者がどんな人間か突き止めたいという欲望が沸き起こった。

ところが、その日から二度とその本を見かけなくなった。

昼食を5分にし、書店巡りに55分費やすこと数週間。探し回って得た唯一の収穫が、ある青年である。

学生と思しき彼は、青白い顔で店員にくだんの書名を告げ、下らないいたずらと思われ、冷たくあしらわれていた。密かに彼の後をつける。青年は、何軒も何軒も書店や古書店で、恥をかいていた。

私は彼に深く同情の念を覚えた。この苦しみは私にしか分からない。

彼よりも若干年を取っている身として、私は教訓を得た。上から目線で秘密に近づいてはならない。「読んでやってもいい」という態度に対し、逃げてしまう本がこの世には存在する。

落胆し、古書店(国際政治学・軍事学専門書店)を出て行く青年の背中を見つめたのち、改めて店内の棚を見渡した。一冊の本の背表紙が鈍く輝いている。

『おおロシア、おそろしや』

私はその本へまっすぐ手を伸ばした。

神保町怪談 第四幕「そびえ立つソヴィエト」完
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この物語はすべてフィクションです。登場する国家、人物、団体、名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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